鈍色 暗号

愛へと 昇る... 愛へと 成る。

1月 早すぎるノルマ達成。

こい。濃すぎる1日だった。腰も太腿も背中も痛い。明日、熱を出すんじゃないだろうかと思うほど、全身全霊ぐだぐだかまして貯めに貯めた体力が一気にごっそり持っていかれた、そんな1日だった。

そんな1日の始まりは銀行口座を作るミッションから始まった。が、それは開始1分で徒労に終わった。印鑑を忘れたのである。口座作成に必要なのは身分証と印鑑、このたった2つ。そのたった2つが、そろわなかったのである。あるかそんなこと。あるのだ、そんなことも。まあ、選んだ支店がどうやら的外れだということで、印鑑を持っていようがいまいが作れなかったというのがどうしようもないオチだったりもする。そんなこんなで実に幸先の悪いスタートとなった。

口座を作るのに必要そうな時間を見積もっていたが、それが全部不要になったので夕方訪れる予定にしていた不動産屋の場所を確認した。これは難なく済んだ。時間が余ったのでビッグカメラで家電を見てみた。冷蔵庫も洗濯機もレンジも、こんなものかというアテがついたので良かった。冷蔵庫は冷凍室多め、洗濯機は乾燥機付き、レンジと炊飯器は...まあそれなりの。家具とか家電とか見るの楽しい。お会計では青ざめそうだけど笑

次に、祖父の家におじゃました。彼を紹介する為に時間をもらっていた。母と父がまだ恋人同士だった時、母が父を祖父に紹介すると実家に連れてきたことがあった。要は彼女の父親に会うイベントで、それって世間的には死ぬほどの緊張感を伴うものだと思うんだけど、祖父は完全にウェルカム、緊張のきの字もなかったという話を聞いていたから全く心配はしていなかったんだけど、予想を大きく超えて、もちろん良い意味で超越していた。祖父があんなに楽しそうに話しているのを私は初めて見た。初めて聞く話もたくさんあった。小学校2学期しか行ってないとか祖母が中一の時に出会っていたとか家が火事にあって大水にあったとか、母が見積書類の作成を手伝っていたとか。祖母が施設に入って話し相手がいなくて寂しかったとか、もともと人好きお喋り好きだとか、そんなことを差し引いてたとしても、あんなに楽しそうにいろんな話をしていたのは、多分彼が聞き上手というか、彼の人柄によるところも大きかったんだと思う。彼がしてきたつらい経験も、修羅場をくぐった人間は強いぞ!と買ってくれていて、なんだか私まで嬉しくなった。4時間以上も長居をして、いよいよ不動産屋の時間が危うくなったので、また来るねと言っておいとました。「親に言えないようなことがあったら、こじれる前に俺んとこ来いよ!」と言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかった。きっとこれまで祖父もいろいろあったんだと思う。私の両親も、いろいろあったんだと思う。そんな全てが乗っかった、ありがたくて心強い言葉だった。「楽しかった」と彼が言ってくれたのも、それはもうめちゃくちゃ嬉しかった。

そのあと急いで不動産屋へ向かって、今日は良さげな物件をいくつかピックアップしてもらって内見の予約を取るくらいのつもりでいたんだけれど、まさか...物件をほぼ決めるところまで話が進んでしまった。確かに目をつけたのは私で、彼も「ベストじゃん!」と言ってくれていたし、ほとんど否の付けどころがない物件だったんだけど、え、物件ってそんな簡単に決めちゃうもんなの?色々比較して、内見して決めるものじゃないの?と戸惑いまくり。もともと物件の少ない街なんです、時期的には今がベストです、こう良い物件はそうないですって営業トークなのも事実なのも分かってるけど分かってるけど分かってるけど!!!私は本当に思考に思考に思考を重ねないと決断ができないタチだから、即断即決の彼にあっという間に置いていかれてしまってただ慌て焦るばかり。先に行った彼があらあらと戻ってきてくれて、色々話しているうちに私もだんだん腹が決まってきて、まあとりあえず外見だけでも見に行ってみましょう!このあと!と言って見に行って、よしここにしましょうと決めたのでした。不動産屋を出て母にあれこれラインして、その向こうの父もいいじゃんと言ってくれて、契約しちゃえば、と背中を押してくれたのも大きかった。私はいつになっても親のことを気にしてしまうんだなあとへこんだりもしたけど、多分これは治るもんじゃないなとも思った。はあマジで疲れた。マジで、疲れた。多分この疲れはしばらく引きずる。とりあえず、不動産屋への連絡は彼にお願いをした。よろしく頼んだ...

不動産屋を満身創痍吐き気満点の状態で出てきた私とは正反対、彼はとても元気だった。ずっと楽しみにしていたビッグパフェを嬉しそうに頬張っていた。f:id:yukari_murasaki:20190104223350j:imagef:id:yukari_murasaki:20190104223358j:image(メロンソーダがノスタルジィかましてて実によいね。)周りは完全に私が食べるもんだと思っていたみたいで。おいおいあのデブさすがだなってうるせえよ。全部聞こえてんぞこのやろう。今このデブは疲労困憊でとても食えねえんだよこのやろう。いやしかしあの後にこの量を。私はぐったりであまり胃に入らなかった。なんというか、彼はメンタル強いなと思う。尊敬するマジで。

 

という感じで物件探しが思った以上に早く終わってしまったから、1月は他のことに時間が使えそう。

凄まじい1日だった。彼にとってもそうだったと思う。お疲れさまでした。ありがとう。