鈍色 暗号

愛へと 昇る... 愛へと 成る。

DINKSという選択

書こう書こうと思い続けていた話。特に面白い話ではないのでおそらく夫氏はスルー(というか目が滑る長さになりそう)な予感だけど、適当に書いていくよ。

 

「子どもの予定は?」

職場、プライベートに関わらず、結婚したことを知った相手が「おめでとう」の次に発する言葉ナンバーワン。8割くらいの人がこれ。残り2割は「式の予定は?」。個人的に妊娠や出産ってすごくデリケートな問題だと思っていて、自分から発するなんてとても考えられないんだけど、世間はそうではないみたい。「このご時世にデリカシーのない人」と感じつつ「まあ、いつかは^^」と適当に返している。が、腹の中では「そのいつかは訪れませんが」と思っている。この少子高齢化の時代に、それこそ「このご時世に」なことかもしれないけれど、私は子どもが欲しいと欠片も思わない。子どもが嫌いだからというのが根っこの理由。子どもが嫌い。そんな存在に自由を奪われてたまるか。身勝手と言われれば身勝手かもしれないけれど、それならば、頼まれてもいないのに勝手に産み落とすことは、その命を自身の老後や社会全体にとっての利益(「子は宝」なんて言われたりするけれど)と捉えることは身勝手とは言わないんだろうか?と思ってしまう。「子ども嫌い」と言うと、「自分の子は可愛いよ!」と返ってくる。うん、そうかもしれない。自分の子いないから分かんないけど。でも、「自分の子は可愛い」としたら、尚更なんだよね。そんな可愛い子をこの世に命を産み落とすなんて残酷なこと、とてもできるわけがないねって(「反出生主義」という思想があるらしい。全部が全部同意!とは言わないけど、この言葉を知った時、「ああ、私がかねてから抱いていた想いにはそういう名があったのか」と腹落ちしたものだ)。それでもなお子どもを作るのいうならば、その人生には責任を持たなければならない。幸せな人生を歩めるよう、責任を持たなければならない。が、私はそんなに人間ができていない。人様を育てるような、親なんてものになれるほど成熟していない。命に、人生に責任を持てないような人間は、親になるべきではない。結婚=子作り という考え方があるけれど、そもそも私は夫と生涯を共にしたいから結婚したのであって、子どもが欲しいから結婚したわけではない。「好きな人の遺伝子は残したくなるものだ」なんて言ったりするけれど、いや半分私が混ざってしまいますやん。バニラ&チョコのソフトクリームは確かに魅力的だけど、バニラ&クソのソフトクリームになってしまいますやん。クソフトクリームですやん。ソフトクリーム、巻きグソみたいな形してるもんねってやかましいわ。私はね、純度100%の夫が好きなんですよ。だから遺伝子理論もあたらない。などなど思って、私は子ども欲しくない、要らない。これはもう筋金入りで私自身が子どもそのものだった、10歳くらいの時からそう思い続けている。でも喧嘩したいわけじゃないのよ。よそはよそ、うちはうちで放っといてくださいってだけの話。だけなんだけどね、これがなかなかうまくいかないこともあるようで。

DINKS」という言葉を知った。Double Income No Kids、つまり共働きで子どもを意識的に持たない夫婦のことを指す。DINKSで検索するとf:id:yukari_murasaki:20190718145525j:image最高、羨ましい、最強というポジティブなワードが並ぶ(「後悔」は無視できないけど、子どもを持ったらそれこそ後悔しそうだなと思う)。DINKSは子どもを積極的に持たない夫婦を指すけれど、「NKS」だけでなく「DI」が頭につくことから、キャリアを理由に子なしを選択する夫婦が多いように思う。DINKSTwitterで検索すると、バリキャリ女性の多いこと多いこと。確かに妊娠、出産、子育ては今の日本社会では残念ながらキャリア形成において「障害」になってしまうことが多いもんね。そう考えると、私は別にキャリアを理由にしているわけではないから、本来のDINKSからは一緒にするなと思われてしまうのかもしれない。まあ仕事に対する熱意は別として笑、結果共働きなのは事実だからDINKSではあるんだろうけど。それから「婚活」と続くものもあった。結婚したら子どもを作るというのが普通で言葉にするまでもないと。だから子どもを望まない、望めない人が婚活をする際には「条件」として挙げる必要があるんだろうな。そういう意味で、夫も「子どもは要らない」人である私はとても恵まれているんだなあと思った。

なんでDINKSだのなんだのをいきなり書き出したかというと、いや子を持たない主義に関しては前から書こう書こうとは思っていたんだけれど、今朝夫が「マンション買うとか、どう思う?」と唐突に訊いてきたことがきっかけだ。あまりにも唐突すぎる問いに、「いっいや無理じゃない!?」などと答えてしまったが(自分が薄給負け組OLという強い自負があるから、私のような底辺が持ち家!?そんな贅沢とても望めない!!と反射的に否定してしまった)、少し調べてみると賃貸で支払う家賃と、ローンで支払う返済額は大して差がないようだった。もちろん物件もピンキリだし、持ち家になることで家賃補助がなくなるかもしれないし、どちらが良いとすぐに結論づけることはできないけれど、「年老いて賃金が下がった時、賃貸契約を結び続けられる保証はない」という指摘には恐怖した。それから「月々の支払い額は賃貸もローンも変わらないが、購入すれば賃貸と違って最終的に自分の資産になるから、支出は実質3割程度だ」という話は納得感があった。今、DINKSという選択をする人が増えていて(やっぱり少子化なんだなあ)、DINKS向けのコンパクトマンションなんてものも出てきているらしい。

まあ今の今まで家を買うなんて考えたことがなかった私がちょこっと検索かけて得た程度の知識を書き連ねたものだから、この日記なんてたかが知れているんだけど、ちょっと真剣に考えてみても良いんじゃないかななんて思ってる。家が欲しいという欲というより、単純に老後が不安だから。安楽死ができるようになれば話は別なんだけど。定年までにローンを返しきると仮定した場合の購入リミットは30代前半なのだそう。幸い、それまでまだ少し時間があるのでこれを機に勉強してみようかななんて思ったのでした。

堅い話になってしまったので、ここ最近食べた美味いもの貼って締める。こういう贅沢ができるのも、子なしで良かったところだなと思う(こういうことを言うと、お金じゃ買えない価値を子どもはもたらしてくれるんだ!という声が飛んでくる。まあそうなんでしょうけども、私は子どもより美味い飯が良いです!ということで笑)f:id:yukari_murasaki:20190718175547j:image
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それじゃ今日はこのへんで。またこんどね。