鈍色 暗号

愛へと 昇る... 愛へと 成る。

はじめまして

今日は両親に彼を紹介するという一大イベントでした。

「彼女の父親」というのは、いつの時代も彼氏側にとって大きな壁というか乗り越えなくてはいけない存在だったりすると思うのですが、一人娘で箱入り娘である私の父は、壁に止まらず難攻不落、万里の長城レベルの手強さであることは容易に想像できました。もちろん自分がこの人と決めた人ですから、その点に全く不安はありません。問題は父が受け容れてくれるかどうか、その一点のみでした。

顔合わせの少し前に彼と合流して、心の準備をします。緊張、緊張。でも喫茶店を下見したり、どんなことを聞かれるかということをあらかじめ話せていたためか、もうやれるだけのことはやったよね、という感じで多少は緊張が和らいでいた感がありました。いやそれでもめっちゃ緊張してたけど。そうこうしているうちに、両親が到着。

飲み物を頼んで、手土産を渡して。父が早速煙草に火をつけます。ひい。緊張。はじめに、今日の主旨を訊かれました。彼が緊張しながらもひとつひとつ、丁寧に言葉を紡ぎます。それを聞いて、「そうですか」と父。それから仕事のこと、家族のこと、彼の人柄についてなど...ゆっくりゆっくり、会話が進んでいきました。彼が言葉に詰まったり窮することがあればいつでもフォローできるように構えていたのですが、緊張しながらもとてもしっかりと答えられていたので(途中、自分のご両親の年齢を10個ほど若く間違えたりしたけど笑)私の出る幕はほとんどありませんでした。

「認めてもらいたい」というのはもちろんそうなのですが、「どうしたら安心してもらえるか」を考える。それも嘘偽りや聞こえの良い言葉ではなく、素直に誠実に向き合い、自分の言葉で語ることで。「私達はこうなんです!」と押し付けるのではなくて、相手の言葉に耳を傾け、不安をひとつずつ取り除いていく。そういう姿勢が、彼の言葉のひとつひとつに現れていたように思います。誠実で、真面目で、リアリスト。彼の良さ、私が好きなところが出ているなあ。と横で感じていました。そして、それがきちんと届いていたように思いました。緊張感はもちろんあったのですが、途中から和やかな雰囲気が出てきたからです。私を除く3人で煙草を吸ったり(なんだか不思議な時間でした)、父の口から「遊びに来てくれても構わないから」なんて言葉が出てきたのには特に驚きました。1時間くらい経った頃でしょうか。「娘を幸せにしてくれさえすれば、反対する理由もありませんので」という父の言葉でお開きになりました。両親を店先まで見送って、再び着席。安堵と疲労が、どっと押し寄せるのを感じました。とにかく、無事に終わって良かった...!彼氏よくやってくれましたお疲れさま...!と労いつつ、お店を出たのでした。

お疲れさま会ということで...焼肉!!f:id:yukari_murasaki:20180812220705j:imageたくさんスタミナ消耗しましたから、たくさん食べないとね!!と思ったのに、私がぜんっぜん食べられませんでした。あれれれれれ。喫茶店の下見に行った時、彼が緊張でパンケーキを一口も食べられなかったことを笑っていたのですが、今日の私が完全にそれでした。巨大ブーメランが脳天にブッ刺さっています。あひい。緊張は解けたはずなのに、胃が全然開いてくれない!心に身体が追いつかない!食べたいのに食べられない!彼氏、笑ったりしてすまなかった...!

家に帰って、両親に今日のお礼を言いました。すると父が「良い男じゃん」と一言。ものすごく、ものすごく嬉しかったです。そう!めちゃくちゃ良い男なんですよ!私の彼氏!笑  父も色々考えていてくれたようで、「自分もしてきたことだし、若すぎるわけでも順番を違えているわけでもないし、であるなら突っぱねるどころかむしろ喜ばしいことだと思うしね」と言っていました。そうは言っても父にとっては寂しさや悔しさや、面白くない気持ちだって少しはあった思います。彼がしっかりと向き合えていたことはもちろんですが、父が受け容れる気持ちでいてくれたからこそ、今日が良い日になったのだと思います。心から感謝です。もちろん母にも。今日を迎える前から、大丈夫、大丈夫と声をかけ続けてくれたこと、当日も場を取り持ってくれたり繋いでくれたりしたことが心強くて安心していられたし、本当にありがたかったです。

今日のような場は、4人全員が初めての経験でした。それぞれが色々な思いを持ちながらも、全員が誠実に向き合ってくれたから、無事に終えることができたのだと思います。本当に感謝感謝です。それから「大きな山を越えたな!」という安堵の気持ちでいっぱいです笑 この1週間は本当に生きた心地がしませんでしたから...笑

 

彼氏!よく頑張ってくれました!本当にお疲れさまでした!ありがとう!!すごくかっこよかった!!もっともっと好きになった!!次は私の番ですね!コミュ障がんばる!!これからも、よろしくお願いします!!